2000-08-02 第149回国会 衆議院 予算委員会 第1号
そこで、当初は久世大臣のことから入ろうと思ったんですが、先ほど公明党の北側さんの方から日債銀の問題について大変重大な発言があり、また重大な答弁が出されたので、この問題から入っていきたいと思います。
そこで、当初は久世大臣のことから入ろうと思ったんですが、先ほど公明党の北側さんの方から日債銀の問題について大変重大な発言があり、また重大な答弁が出されたので、この問題から入っていきたいと思います。
そこで、関連も若干いたしておりますが、久世大臣の辞任についてであります。 久世金融再生前委員長は、かなり長期にわたって三菱信託銀行からいろいろな形の利益供与を受けていた、あるいは大京からも資金提供を受けていた。しかも、それらのことを総理が閣僚に任命されるより前に、官房長官さらには総理も知っていた。 本会議の答弁では、やめることになるような人を任命したのはまずかったと言われましたよね。
○森内閣総理大臣 久世大臣は、御自分のそうしたことについて、これからの金融担当大臣としていろいろと御迷惑をおかけすることになる、こういう思いで御自分から辞職をなされたわけであります。私は、それは極めて残念であり、遺憾なことだと思っております。
こういった一連の社会的コストについて、久世大臣は委員長としてほかの方々と議論しなかったのでしょうか。これが非常に私には不思議。何であんな視野の狭いコストミニマム原則でこんな大事なことを決定したのですか。これは日本経済にとって大変な信用失墜ですよ。そしてモラルハザードの発生ですよ。そして、中小企業、国民全体が物すごく不公平感を持ちますよ。政治の不信だって起こりますよ。
つまり、与党の政策責任者はそのことを内閣に言い、そして、内閣の一員である久世大臣が金融再生委員会で堂々と所論を述べて、内閣はこう考えるので、さきの決定を変えたいと言ってあとの四人の委員を説得しなければいけなかったと思うのですね。それを、与党の政策責任者がいきなり民間の私企業であるそごうに圧力をかけた。これはとんでもない社会的なコストを伴っているということにお気づきではないですか。
が、今、久世大臣の言われますように、新しく銀行が生まれたところでもあります。それは、恐らく制度があるという前提の上に立って生まれておるかと思いますので、そういうこともございますので、特に急ぐことでもないと思いますので、もう少し様子を見ていたらどうかな。私も、深く考えておるわけではございませんけれども、特に急がなければならぬこともないのではないかという思いをしております。